古い写真を引っ掻き回している。
昔の銀塩写真をあらためてじっくり見てみる事のなんと楽しいこと。
vruocculuさんのブログに感謝。
こちらももう20年前、初めてイタリアの地を踏んで撮った1本目のフィルムのなかの一枚。
ローマの安宿の窓から中庭を写している。
Roma, 30 July 1986
Nikon FE Ai 28mm f/2.8s KR 64
光量不足でぶれてしまっている。
このカットを見るとあの時の興奮と堪え難い孤独感を思い出す。
窓から見える家々の明かり。夕餉の匂い、食器のぶつかる音、楽しそうな笑い声や怒鳴り声。
そこここで営まれている家庭の生活を身近に感じるとかえって切なくなった。