2009年 06月 04日
入院
バッハ、マタイ受難曲のリハーサル、ヴェローナにて
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EOS 30D EF24-105mm F4 L IS USM


生まれて初めて入院をした。
腸にあるポリープを切除するため。
たった2泊だったけれど貴重な経験だった。今まで見えなかったことが見えてくる。
病院のさまざまな複雑で煩雑な日常業務。 看護士の人たちの大変な仕事。
病院食を食べないで済むことがどんなに素晴らしいこととか。
また、病院は一晩中恐ろしく騒がしいところだということ、などなど。

そして、何が一番辛いかって、夜、カメラの空シャッターを切れないこと。(爆)

それはともかく、日常世界との隔絶感、これは相当なものだ。
ネットにつながれない。
携帯電話が使えない。
それだけでも現役で社会生活を送る誰にとっても十分不安を感じる要素足り得るが、病院のベッドで一日中過ごすということ、これは、その状態を自分の意志でやめることが出来ないという点で、いわば軟禁と同じである。

足に鎖はつながれないものの、色々なチューブがつながれ、獲物を捕らえたクモの巣のように人を囚われの身と感じさせる。点滴などを支持台とともにガラガラ引いて病院のなかをうろつき回るともうどこからどうみても完璧な病人であり、自らも病人を自覚するようになる。

だってこの病院から200メートルしか離れていないコンタックスが沢山おいてあるあのカメラ屋さんにも行けないんだもの。(笑)

日々病魔と闘う人たち、その苦しみの声を夜、病室で聞く時、人間の脆さとはかなさを思う。
そして、その病苦から少しでも患者を救おうと昼夜を問わず働く人たち。

健康を損なって初めて見えること。
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by 08eMezzo | 2009-06-04 16:35 | 日記


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