もう散ってから大分経ちますが、桜の話題。
文京区に播磨坂というところがあって、みごとな桜並木があります。
とても素敵なゆるやかな坂で、フランス風のカフェや、イタリアレストランが並ぶ様はどこか外国の街角のよう。
ところが、毎年桜の季節になると、桜祭りと称して桜の木を囲むように提灯が飾られます。
安っぽいセルロイドの提灯がこれまた安っぽいピンク色で、お役所の連中の考える事はいったいどうしてこう美から遠いところにあるんだろうと、桜の咲く季節にここを訪れるたびがっかりしておりました。
ところが今年はまったく提灯が見当たらず、やっとあれがみっともないことだと誰か注進してくれたんだなと思っていたら、
この坂でブティックを営む友人曰く、役所は桜の開花の時期を読み違え、開花前に祭りを催行、
一週間前に提灯を撤去したのだとか。
やれやれ。
ともあれ、今年はこの桜並木を、無粋な人工物に邪魔されず堪能することができました。