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2008年 10月 13日
ラファエル前派
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思い立って、ラファエル前派の巨匠、ミレイの展覧会へ行ってきた。
ミレイは学生時代好きな画家であった。
その耽美的で、ときに幻想的な表現は、プログレッシブロックにぞっこんで、ドイツロマン主義文学などに傾倒していた当時の自分にはしっくりくるものがあった。

思春期から大人になるまでの一時期、すっと入ってくる芸術のタイプがあるような気がする。ギュスターブ・モローや、ラファエル前派の画家達など、また、サルバドール・ダリなんかはそういう芸術のタイプなんだと思う。

その後イタリアに行き、イタリア・ルネッサンスに触れてからは、この画家達の事は何時しか忘れていった。

今回、改めてミレイの作品を見るとその技術的レベルの高さに目を見張る。
私のなかでは、美術史上、恐ろしく『うまい』画家が何人かいる。
彼は間違いなくその中の一人。

美術展自体は堪能したが、久しぶりに、耽美主義的だった学生時代の自分を思い出し、少し恥ずかしくなった。

by 08eMezzo | 2008-10-13 16:03 | 日記 | Comments(2)
Commented by 星に願いを♪ at 2008-10-15 00:03 x
感動が伝わってきます…!
モローの“サロメ”あたりにも強い魅力を感じており、若かった自分の中ではなにか超越した画家という印象でしたが、このミレイは更に別格の、極上の美しさを兼ね備えているように思います。

Gattoさんのお話を伺っていたら、
ラファエル前派への熱い思いがまた甦ってきました。
Commented by Gatto at 2008-10-15 08:09 x
星に願いを♪さんこんにちは。
モローやラファエル前派は、結構若い頃にハマるのではないでしょうか。
学生時代の自分の感性を客観的に見ることができて新鮮でした。


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