人気ブログランキング | 話題のタグを見る
2009年 03月 14日
3月8日日曜日は
Festa della donna.( 女性の日)だった。
イタリアでは男性が女性にミモザの花を贈る習慣がある。

本当はこの日、世界的には女性の参政権獲得ための運動が始まるなど、かなり政治色の強い日なのだけれど、
ここイタリアでは、ちょっとニュアンスが違って、どこかバレンタインデーの様な雰囲気がある。
肉屋さんなどが買い物客の女性に商品と一緒に小さなミモザの花をプレゼントしたりする光景を目にする。

さて2009年のこの日、私はミモザをプレゼントしなければならない妻の元におらず、遠くはなれたフィレンツェにいた。
仕事だからしょうがない、と言い訳するのは日本の男の最も悪いところ。

この日の夕方、友人が新しくオープンしたレストランに行くことになっていた。
彼とは決めた時間に会える事はまず無い。
案の定、レストランに着くと彼はおらず、不機嫌な顔をした彼女が迎えてくれた。
友人が朝からミモザの花を贈ってくれないので怒っているのだ。

あちゃー、Uターンして帰ろうかと思ったが、がっちり腕をつかまれて愚痴を聞かされるはめに。
ビールを2杯飲む間に、彼女はまくしたてる。いかにこういう伝統的な事が大切なのか、子どもの教育に、そして愛する女性のために。。。まるでアタシが怒られているようだ。

最後に『この日に奥さんのそばに居られないあなたも最低な男ね。
ミモザは押し花にしても鮮やかだからこれを持って行ってあげなさい。少し遅れても渡すべきよ。』
と小さなミモザの花束を渡された。

帰国して真っ先にヨメさんに雑誌に挟んであったペッタンコのミモザを4日遅れて渡す。
少し疲れているように見えた彼女の表情が和らいだ。

3月8日日曜日は_c0120439_1134552.jpg
Nikon D700 PlanarT*1.4/50mmZF

by 08eMezzo | 2009-03-14 01:23 | 日記 | Comments(6)
Commented by マンマ♪ at 2009-03-14 01:29 x
ステキ!Gattoさんのおヨメさんお幸せね♪
Commented by がっちゃん at 2009-03-14 07:16 x
女性の日をイタリアで迎えたのは一回だけなのですが、スーパーやレストランでもミモザの花を配っていますよね。
でね、びっくりしたのが、その日の夜、今日はどうするの?
って聞かれて、別に予定はないけど。って言ったら、
「男性ストリップを見に行かない?」
って誘われたんですよ。もう私は超ビックリするやら恥ずかしいやら
(まだ若かったしね)
で、「興味がないからいいわ」って断ったんですが、
今にして思うと貴重な機会だから行って置けばよかったと思います。(笑)
Commented by 08eMezzo at 2009-03-14 11:23
マンマさん♪
男は身勝手でずぼらで、こんなもので埋め合わせが出来るとは思いませんが、それでも、折に触れて女性に花を贈るのは必要だと思います。
ま、それにアタシ程花束の似合う男はそういないだろうし。(爆)
Commented by 08eMezzo at 2009-03-14 11:27
がっちゃんさん
それはなんと美味そうなネタでしたね。行かなかったのは残念。
次は絶対に行ってくださいね。(笑) レポよろです。

ミモザの花が町中に氾濫していて、花粉症の別の友人は死にそうになっていました。(笑)

Commented by vruocculu at 2009-03-14 20:50
素敵〜♡
Gattoさん素敵です!
とかく、気にかけていない日本の男性っていうのは
(語弊がありましたらスミマセン)。。と思いますもん。
ほんの1本の花でも「うふふっ♡」って思っちゃうのに。
女性が家庭でニコニコしている事程、素敵な事はないですもんね〜♡
Commented by 08eMezzo at 2009-03-14 23:55
vruocculuさん。
というより、私は友人の彼女に最低な男(un stronzo)ね、と怒られたんですけど。(汗;)
でも彼女の話聞いて本当に女性に花を贈るって大切な事なんだなって再認識しましました。

この話先があって、友人は彼女のために立派なミモザのトルタをケーキ屋さんに作らせていたのです。
で、これが僕からのミモザと言って渡したら、彼女がもう遅すぎ、といって再びケンカ。
はあ〜疲れるカップル。


<< Ragù Bianco トマト...      定点撮影 >>